「まてーっ!!」



息を切らしながら魔導院中を走り回る。なんで走ってるかというと目的はただひとつ!愛しのまいすぃーとはにーを捕まえるためさ! そのはにーは緑色の身体にキュートな尻尾、包丁とランタンを持った可愛い生き物で、もうどうしようもないくらい可愛い!あいらぶトンベリ! 意外にもすばしっこいトンベリさんは中々捕まえることができない。負けじと今も追いかけてる。



〜もう諦めなよ〜」

「ジャックも手伝ってよお!」

「無理〜今から隊長のところに行くからね〜」

「チッ…」


それでも私は諦めない!目を光らせてトンベリに近づくとトンベリはまた逃げていく。 ああもう!あとちょっとだったのに!するとトンベリは大魔方陣の奥にある階段は駆け上がって行く。 軍令部の部屋に逃げ込むつもりか!駆け上がって急いで入るとトンベリは目の前にいる!ふふ、油断したな! ひょいっと抱き上げると観念したようにおとなしくなった。ああもう可愛い!思わずスリスリしてしまう。



「えへへートンベリさん今日も可愛いね〜」

「……………(びくびく)」

「トンベリが怖がっているだろう」



突然話しかけられてびっくりしたが、振り向くと隊長がいた。だってこんなに可愛い生き物を放っておくことなんてできないじゃないですか! 毎日よくやってられるなと呆れられたが、そんなのトンベリさんのためなら四六時中やりますよ!って返しといた。 すると、緩んだ隙にトンベリさんがぴょんっと降りて、すかさず逃げて行く。ああああああああああああああああ!!!!!



「トンベリさああああああああん!!!」

「………フッ」

「笑い事じゃないですよ隊長!」



そう言いながら私はまたトンベリさんを追いかける。毎日こんなことしかやってないけど今日こそトンベリさんと寝るもんね! すると通りがかったカヅサさんがそんな私の様子を見ながら、隊長に何か言っていたのは知る由もなく。



「トンベリに妬いているのかい?クラサメくん」

「…………」

「…ハイ…ごめんなさい…」














私とトンベリと!

(本当は妬いているなんて、口が裂けても言えないが)












end...


多分続くはず!
ただトンベリが書きたかっただけです(*´ω`*)